ヒートテックはダメ
安くてどこにでもあるから手を伸ばしがちだけど、ヒートテックはスポーツには特化していない。下手したらヒートテック着ると余計寒くなることだってある。
そもそも、インナーはなんのために着るのか?それは暖かくするためだろう。けど、どうやって暖かくするんだ?水分を乾燥させることによって暖かくする。想像してみてほしい。寒い日に手を洗って外に出ると手が冷たくなりません?タオルや乾燥機で乾かしても、微細な水滴が肌に残って冷たくなってしまう。
雪の侵入はウェアが防いでくれるから外からの水は気にしなくていい。問題は中の水、いわゆる「汗」。ヒートテックは汗を吸収するけど乾燥しないので「汗冷え」になりやすい。タウンユースでは暖かいだろうけれど運動となると話は別。なので大前提としてスノーボードのインナーは汗を吸収し、「乾燥」しなければならない。ヒートテックは向いていない。コットンもダメ。


メリノ vs ポリエステル
近年話題になっているメリノウールは肌に優しくて保温というよりは自動体温調節。寒いときは暖かく、暖かいときでも蒸れない。湿気の吸収力が抜群ですぐに乾く。スノーボーダーにとっては、インナーの神素材と言えるのではないだろうか。抗菌でもあるから2~3泊のスノボー旅行で1枚連日使ってても臭わないどころかそもそも汚くならない。
もちろん難点もある。まず高い。ブレンドでも1万円超えだしメリノ100%となると平気で2~3万円だってする。そして手入れがめんどくさい。乾燥機不可で素材が柔らかいため丁寧に扱わないとすぐ破れる。東京駅でよく見かける、何が入ってるのかよくわからないほどどでかいスノーボードバッグを背負っている大学1年生女子。そのバッグのストラップのこすりすら危ういレベル。
一方ポリエステルは比較的安くて雑に扱ってても持つ。そして合成繊維だからこそ、ウールじゃできないことも可能になる。コンプレッション(着圧)機能と、脇や腰の通気性の良いメッシュ造りはなんだかんだ便利。日帰りしか行かないから抗菌はいらなく、ワンシーズン4~5回しかいかないから高い出費したくない人は合成のインナーでも全然ありだと思う。

おすすめインナー
正直スポーツ系の服ならなんでもヒートテックよりはマシだけど、いくつかピックアップしてみたので良ければご覧ください。
メリノウール
icebreaker


icebreakerはウールで有名なニュージーランドの会社で、登山ガチ勢の間でもかなり人気なので間違いない。メリノ100%のインナーならicebreaker1択。スゥエットやパーカーもあるのでレイヤリングは全部揃えられる。
中でも200(オアシス)のシリーズを特に推している。200はライトウェイトの段階に入り、よく動くスノーボードには適切。ボトムスも短めでブーツに積もらないのも嬉しいポイント。決して安くはないけど普段使いでヒートテック代わりに着ると元が取れるのではないだろうか。
mont-bell


大手アウトドアブランドのモンベルがスーパーメリノウールL.W.というシリーズが出している。注意点としてはメリノウール100%ではなくブレンドとなっている。icebreakerと違って毛85%だけど値段は半分程度。ウールを15%犠牲にして半額で買えるのはコスパ的にありだと思う。その分耐久性もアップするし「犠牲にする」という表現は適切じゃないかもしれない。
スーパーメリノウールL.W.の「L.W.」はライトウエイト(薄手)で生地の厚さを察している。ボトムスはショート丈があるけど数センチしか変わらないため積りをあまり軽減しない。化学繊維で良ければジオラインというシリーズもやっていて、ニーロングというちゃんとしたショート丈はある。あれが安くて暖かいから人気だけど、合成繊維は他にもある…
合成繊維
Goldwin


メリノがほしくないならゴールドウインのKODENSHI WARM C3fitが最高級のインナーだ。国内メーカーが開発した「光電子」という暖かい合成繊維を使用しているのはもちろん、C3fitはコンプレッション機能も特徴的。筋トレでも使うけど着圧があると筋肉の余分なブレを抑制し、運動効率がアップする。肌に張り付くことによってアウターの変なまとわりつきや引っ張られる感覚もない。
トップスはモックネック仕様なので首まで暖かい。バラクラバをしていてもクルーネックだと隙間ができたりするのでたまに冷風が入ってくることはあるが、それを防いでくれる。ボトムスは3/4丈もあってicebreaker同様、ブーツの中に折り目ができたり痛かったりしないしブーツの上にも積もらないから脚を曲がったときの膝の裏が快適。
unfudge


コンプレッションが不快だと思う方もいるので、着圧じゃない方もピックアップをしてみた。unfudgeはスノーウェア専門ブランドであってインナーも申し分ない。
こちらのインナーはPOLARTEC PowerGridという素材が使われている。海外では評判が良く、暖かさと汗の吸収発散に優れた素材だ。同じ素材が使われているUN2000やUN3000みたいな優秀なミッドレイヤーのジャケットとアウターまで提供されているので完結している体温調節システムを作りたいならunfudgeのみでできる。
格安
TaoTech
- 上下セット:コンプレッションインナーウェア(9,800円)


インナーは値段相当の機能性を誇ることはわかるけど、どうしても出費を抑えたい。でもヒートテックを卒業させたい。ならばTaoTechはいかがでしょうか?TaoTechは中国のSNS(特に女子の間)で良く見かけ、格安のスノボー用品を扱っている模様。
インナーはコンプレッション仕様で見た目がかっこよくカラバリも豊か。上下セットで9,800円なので手が届きやすい価格帯でもある。気になる点としてはセットでしか買えないけど上下のサイズがどうやら異なるようなのでアマゾンで購入して試着したほうがいいかもしれない。値段が一緒だしたまにセールもあるからわざわざメーカーのサイトで買わなくても良さそう。
Under Armour


聞いたことないとこのものを買うのにやや抵抗があるならアンダーアーマーはCold Gearという暖かいインナーもやっている。普通のコールドギアとインフラレッド、プロで合計3種類を適正気温に合わせて使える。コンプレッションとそうでない(フィッティドという)2種類も更にあって自分にピッタリ合うものが見つかりやすい。
個人的におすすめしたいのはベーシックのコールドギアのコンプレッションタイプ。着圧やモックネックが単純に好きでもあってインフラレッドとプロはゲレンデでの滑りには暑すぎるのであえてノーマル。
その他
インナーの範囲内に入るかどうかは微妙だけど紹介したいアイテムというかカテゴリーはまだ2つある。
ソックス


足はかなり冷えるタイプだけど、スタンスのウルトラライトメリノソックスに変えてからほぼ冷えなくなった。厚手のソックスがいいと思いがちだけどそれだと余計に汗をかいて冷えるので逆に薄手のソックスが良かったりする。経験上では。ブーツがすでに暖かいからソックスを汗吸収発散に全振りすると結果的に厚手よりは暖かくて蒸れない気がする。
4,400円で買えるのでスノボーソックスだと割と定番な価格。ちょっと厚みがほしいならミッドクッションもあるけど中にメリノじゃないものもあるので良くチェックしましょう。靴下は流石に抗菌性はほしいので。他のスポーツやカジュアル用のソックスもやっててどれも愛用しているのでブランドとして推奨できる。
インナーグローブ
- インナーグローブ:TaoTech ベーシックインナーグローブ(1,980円)


インナーグローブしててもしなくても、正直な話温かさの差はあまり感じない。なのでこだわりはあまりないけど、直接グローブやミトンの中に汗をかくと臭うから気軽に洗濯できる中の「なにか」を付けたい。
またTaoTechにはなるけどインナーグローブが安くて評判がいい。ピッタリ張り付くため対応グローブの中でもスマホの操作は楽らしい。滑り止めもあるのでリフトからスマホを落とすことはなさそう。百均の布製のグローブを使って濡れて変に手が冷えるよりは全然いいと思う。