絶対領域というのは女性がスカートとニーソックスを着用した際にできるスカートとニーソの間の太ももの露出した部分を指す。由来は「新世紀エヴァンゲリオン」に登場する「A.T.フィールド」の和訳であり、作品では「何人にも侵されざる聖なる領域」だと言われている。
ツンデレ系のキャラの代表的な特徴でありつつ、現代のアニメにおいてより多く出現している模様。絶対領域はまさにニーハイの優雅さとミニスカートの色気の至れり尽くせりの組み合わせであり、ニーソの上の太ももの肌を見られる数少ない機会でもある(裸の時以外)。面白いことに、肌が見えなければ見えないほど評価が高まるという稀に見る現象も起こっている。上記の全てが絶対領域の神秘性に貢献していると言ってもいいだろう。
絶対領域はインターネットの掲示板などで大真面目に討論されることが多い。単に狭くすればいいわけではない。何らかの規則を守らないといけない。ここで詳しい愛読者さんなら苦笑しているのであろう。次に来る言葉がわかっている。
そう。4:1:2.5。左からスカート4:絶対領域1:ニーハイの膝から上の部分が2.5。これは絶対領域のいわゆる黄金比率と言われている。少々マニアの方なら、この比率があまり自然に現れないことも知っているでしょう。その理由としてしきりに述べられるのは「萌え過ぎて世界が消滅してしまうからだ」というものだが、単にその比率がデタラメだからなのではないかと主張したい。
大作を研究したところ、その黄金比率とやらに近い絶対領域はほぼほぼなかった。しかし、より面白いことに気づいた。ここで新たな黄金比率を提案したい。この新しい法則には従来の比率も含まれている。ただしこれから述べるものが最適な比率だと言い張っているのではない。ほとんどの絶対領域はただこの法則を守っているのだと明らかにしたいだけだ。
憶説としては、スカートの上からニーハイの上までの長さと、スカートの下から膝までの長さの比率は約1.618。だが1.4ぐらいまで行く絶対領域も見られている。この数字に見覚えあるでしょうか?そう、1.618というのは我らが黄金率(φ)、最も美しく自然に現れる数学定数である。上記の画像において緑の線は絶対領域。オレンジ色の線を青い線で割ると1.618に近い数値になっているはず。実際、291 / 180 = 1.61667
。
通常の4:1:2.5の比率はこの新しい法則の下界となっている。スカートの長さは絶対領域の大きさの4倍になるわけだから分子は4x + x = 5x
になる。そしてニーハイの膝から上の部分が絶対領域の2.5倍だから分母は2.5x + x = 3.5x
。割り算すると5 / 3.5 = 1.428
。まぁ、十分近いでしょう。測った数々の画像の中、9割以上の耽美的な絶対領域の比率は1.428と1.618の間に収まって、大半は上界の方へ偏った。
気づいてほしいのは、この新黄金比率の憶説には絶対領域自体の大きさが入っていないということだ。比較しているのはスカートの長さとニーソの長さのみ。なぜなら作者はみんな描き方が異なるので全般的な法則を断定するのは相当無理であろう。しかしこの比率は従来の比率よりよほど一般的でありがちである。そして、こんなことを真面目に考えている俺は他の趣味を探した方がいいだろう。例をもう少し検討しよう。
108 / 74 = 1.459
。ほとんどの絶対領域は1.4と1.62の間に収まる。従来の4:1:2.5の比率と黄金率の間になる。
ルイズの下半身を見つめ直そう。
微妙な絶対領域はさっきの変域に入らない。現にここでは181 / 100 = 1.81
;デカ過ぎる。露出し過ぎてどうしてもスカートとニーハイに違和感を感じてしまう。
無論、完璧な憶説とは程遠い。黄金率に応じていてもひどい様子の絶対領域は十分あり得るから絶対領域自体を司らないといけない。そしてより重要な点としては、正確度。どこから測ればいい?太ももの内側?外側?真ん中?そして座っているとスカートの長さを測るのはまず無理だろう。膝は具体的にどこからなのかも曖昧である。曲がっているところから測りがちだけれど、本来なら少し上の膝の“頭”の方から測った方が筋。さっきのルイズの画像を見ると、膝の“頭”から測るとよりひどい数値が出る。
さて、地下の研究所に戻って絶対領域の神秘的な力をもっと研究するとしよう。この画期的な論文に対しての恐懼感激した様子、感謝します。ノーベル賞を全部あそこのテーブルに置いといてください。
Source: [404] http://kevo.dasaku.net/?p=92